・10/30松屋可児店(松のや併設)
岐阜県可児市坂戸字八幡前814番

24時間営業
駐車場あり
ドライブスルー対応
テーブル席あり
セルフサービス方式
松屋可児店は、牛めし・カレー・定食の「松屋」と、とんかつ専門店「松のや」の併設店舗。松屋フーズグループが国内で展開する複合型店舗の一つ。
◇松屋と松のや
松屋フーズの創業は1966年。東京都練馬区の中華飯店「松屋」に始まり、1968年には牛めし・焼肉定食店として営業を開始。その後、牛めしを中心とする店舗網を全国へ拡大した。
主力の松屋に加え、とんかつ専門店「松のや」、カレー専門店「マイカリー食堂」など複数の飲食ブランドを展開。松屋と松のやの併設店舗では、牛めし・定食類と、とんかつを同一店舗で提供。
2025年4月には「松のや」が国内500店舗に到達。この数字には松屋やマイカリー食堂との併設店舗も含まれる。
松屋と吉野家・すき家の牛肉の違い
牛めし・牛丼の主原料である牛肉について、両社の公式公開資料を比較。
【松屋】
松屋の主要原材料原産地情報によると、牛めしに使用する牛肉の原産国は米国とカナダ。玉ねぎは中国産と国産。
原産国の表示は、使用する可能性のある調達先を示したもので、使用量の多い順ではない。また、調達事情によって表示国以外の原材料を使用する場合もあるという。
松屋の冷凍牛めしの具については、赤身と脂身のバランスを考慮した北米産牛肉の使用。ただし、店舗の牛めしについて、具体的な部位や赤身と脂身の構成比率を示した公式資料は見当たらない。
【吉野家】
吉野家の牛丼には、穀物肥育の北米産牛肉のショートプレート(牛バラ肉)を使用。
ショートプレートは、牛の腹部に位置する部位。吉野家は赤身と脂身の比率を6対4と説明し、牛丼のタレとの相性を重視した選定。
また、仕入れた牛肉は工場の熟成専用冷凍庫で約2週間をかけて熟成・解凍。吉野家によると、この工程によって牛肉の酸味を抑え、うま味に関わる成分の増加を図っているという。
両社とも北米産牛肉を主原料に採用しているが、吉野家は部位、脂身の構成比率、肥育方法、熟成工程まで公表。一方、松屋は原産国を中心とした情報公開となっており、公開情報の範囲に違いがある。
【すき家】
すき家の牛丼に使用する牛肉の主な原産国は、アメリカ、カナダ、オーストラリア、メキシコ。松屋のアメリカ・カナダ、吉野家の北米産に対し、複数の国から調達する方式。
牛肉については、ゼンショーグループ独自の安全管理基準「SFC(Safe-Feed Cattle:安全飼料牛)」を採用。飼料原料や配合内容から加工、保管、流通まで管理対象とし、取引先農場への現地監査も実施。
牛肉の赤身と脂身のバランスに加え、タレが絡みやすい切り方を重視。主要原材料である玉ねぎは国産品を採用し、店舗でカットする方式。
◇松屋と吉野家・すき家の味付けの違い
【松屋】
松屋の牛めしは、タレの改良を繰り返してきたことが特徴。
2022年9月には32代目の牛めしのタレを発表。牛肉のうま味と柔らかさを保ちながら、コクと出汁感を強めた味付けへ変更した。
2024年1月にもタレを改良。松屋フーズは、従来品に対してコクとうま味を深めたと説明。
さらに2026年10月、牛めしのタレが38回目の改良を迎えたと公表。今回の変更点として香りとコクの強化を挙げている。
なお、冷凍食品「牛めしの具(プレミアム仕様)」の原材料表示には、醤油、白ワイン、砂糖、食塩、玉ねぎエキス、ねぎエキス、酵母エキスなどの記載がある。ただし、冷凍食品の原材料配合が店舗提供品と同一という意味ではない。
【吉野家】
吉野家の牛丼のタレは、白ワインをベースとした発酵調味料に、生姜などを加えた独自の配合。
製造工程では、原料を加熱せずに時間をかける低温熟成方式を採用。店舗では工場から届けられたタレに牛肉と玉ねぎを加えて煮込み、肉や玉ねぎの成分が溶け込んだタレを継ぎ足しながら味を維持する。
吉野家によると、新店舗の開店時には既存店舗で使用したタレを引き継ぐという。
白ワインを採用した理由については、牛丼の後味を軽くするためと説明。歴史的な味の継承と、牛肉・玉ねぎ・タレの組み合わせを重視した商品設計となっている。
【すき家】
すき家の牛丼には、牛肉とご飯との相性を追求した独自のタレを使用。公式サイトでは「秘伝のタレ」と表現し、製法の詳細は社内でも限られた関係者のみが把握。
2014年4月の牛丼改良時には、本醸造醤油と白ワインを使用したタレを採用。うま味を強めるとともに、フロリダ産グレープフルーツ果汁によって自然な甘みを加えた。
この改良では醤油の風味、白ワインの香り、果汁による甘みを組み合わせた味付けが特徴。
現在の公式説明では、牛肉の赤身と脂身のバランス、タレが絡みやすい切り方、牛肉とご飯との相性を重視。タレの具体的な配合や原材料の割合については非公表。
【3社の比較】
松屋、吉野家、すき家の3社は、いずれも牛肉と玉ねぎを主原料とする牛めし・牛丼を販売するが、牛肉の調達方針、原材料情報の公開範囲、味付けには相違がある。
松屋はアメリカ・カナダ産牛肉を主に使用。牛めしのタレについて継続的な改良を重ね、2026年10月には38回目の変更を公表した。原材料の選定に加え、タレの風味や配合を見直す商品開発が特徴。
吉野家は北米産の穀物肥育牛からショートプレートを選定。赤身と脂身の比率を6対4と説明し、熟成・解凍工程にも独自の基準を設けた。味付けでは白ワインをベースとした発酵調味料と生姜を使用し、店舗でタレを継ぎ足す方式。牛肉の部位、脂身の比率、タレの調理工程など、商品を構成する要素を比較的詳しく公開。
すき家はアメリカ、カナダ、オーストラリア、メキシコなど複数国から牛肉を調達。ゼンショーグループ独自の安全管理基準「SFC」に基づく調達・品質管理に重点を置く。牛肉の赤身と脂身のバランス、タレとの絡みやすさを考慮した切り方も特徴。2014年には本醸造醤油、白ワイン、グレープフルーツ果汁を用いたタレへの変更を発表したが、現在の詳細な配合は非公表。
牛肉の原産地については松屋と吉野家が北米産を中心とするのに対し、すき家はオーストラリアやメキシコからの調達も公表。玉ねぎについては松屋が中国産・国産、すき家が国産と表示しており、原材料の調達先にも違いがある。
味付けについては、松屋がタレの継続的な改良、吉野家が基本的な味の継承と店舗での継ぎ足し、すき家が独自配合のタレと牛肉・ご飯との相性を、それぞれ公式資料で説明。
3社の相違は牛肉の原産国だけではなく、使用部位、脂身の割合、玉ねぎの調達先、タレの原材料と調理工程にも及ぶ。ただし、公開情報の詳しさには差があり、すべての項目について同一条件での比較が可能なわけではない。
◇牛めし・牛丼の販売価格比較
2026年10月14日時点の公式掲載価格。店内税込価格。
松屋
牛めし並盛 480円
牛めし大盛 700円
牛めし特盛 880円
店内飲食時はみそ汁付き。
吉野家
牛丼並盛 498円
牛丼大盛 740円
牛丼特盛 938円
みそ汁は別売り。
すき家
牛丼並盛 480円
牛丼大盛 680円
牛丼特盛 880円
みそ汁は別売り。
並盛価格は松屋とすき家が同額の480円。吉野家は498円で18円高い設定。大盛ではすき家が最も安く、松屋より20円、吉野家より60円低い。特盛は松屋とすき家が同額の880円で、吉野家より58円低い。
松屋は店内飲食時にみそ汁が付く一方、吉野家とすき家は別売り。なお、一部店舗では販売価格が異なる場合がある。
◇松屋フーズホールディングスの沿革
1966年6月 東京都練馬区に中華飯店「松屋」開店。創業。
1968年7月 牛めし・焼肉定食店「松屋」江古田店開業。
1980年1月 株式会社松屋商事設立。
1989年6月 株式会社松屋フーズに商号変更。
1990年10月 日本証券業協会に店頭登録。
1996年10月 埼玉県に嵐山工場開設。
1999年12月 東京証券取引所市場第二部上場。
2001年3月 東京証券取引所市場第一部上場。
2005年1月 静岡県に富士山工場開設。
2009年9月 中国・上海市に松屋直営1号店開店。
2011年11月 川島生産物流センター開設。
2012年8月 松屋フーズグループ1,000店舗達成。
2013年3月 「松屋」1,000店舗達成。
2016年10月 「松のや」100店舗達成。
2018年10月 持株会社体制に移行。株式会社松屋フーズホールディングスに商号変更。
2020年3月期 グループ売上高1,000億円達成。
2024年8月 香港に松屋初出店。
2024年11月 ベトナムに松屋初出店。
2025年4月 「松のや」国内500店舗達成。併設店を含む。
2025年10月 株式会社亀製麺をグループ会社化。
2026年1月 株式会社松富士をグループ会社化。
2026年6月 創業60周年。
◇松屋フーズホールディングスの業績
連結決算。単位は百万円。
【2024年3月期】
売上高 127,611百万円
営業利益 5,322百万円
営業利益率 4.2%
経常利益 5,978百万円
当期純利益 2,915百万円
【2025年3月期】
売上高 154,223百万円
営業利益 4,406百万円
営業利益率 2.9%
経常利益 5,149百万円
当期純利益 2,185百万円
【2026年3月期】
売上高 184,474百万円
営業利益 7,594百万円
営業利益率 4.1%
経常利益 8,345百万円
当期純利益 3,772百万円
2026年3月期の売上高は前期比19.6%増の1,844億74百万円。営業利益は72.3%増の75億94百万円となった。
2024年3月期から2026年3月期までの2年間で売上高は44.6%増加。営業利益は2025年3月期に減益となったものの、2026年3月期には回復し、3年間で最高の営業利益を記録した。
◇吉野家ホールディングスとの業績比較
松屋フーズホールディングスの2026年3月期と、吉野家ホールディングスの2026年2月期の連結決算を比較。
【松屋フーズホールディングス業績】
売上高 1,844億74百万円
売上高前期比 19.6%増
営業利益 75億94百万円
営業利益前期比 72.3%増
営業利益率 4.1%
経常利益 83億45百万円
親会社株主に帰属する当期純利益 37億72百万円
【吉野家ホールディングス業績】
売上高 2,256億67百万円
売上高前期比 10.1%増
営業利益 80億89百万円
営業利益前期比 10.7%増
営業利益率 3.6%
経常利益 88億3百万円
親会社株主に帰属する当期純利益 46億65百万円
売上高では吉野家ホールディングスが松屋フーズホールディングスを411億93百万円上回った。一方、営業利益の差は4億95百万円。
増収率は松屋フーズホールディングスが19.6%、吉野家ホールディングスが10.1%。営業増益率についても松屋フーズホールディングスが72.3%、吉野家ホールディングスが10.7%と差が生じた。
営業利益率は松屋フーズホールディングスが4.1%、吉野家ホールディングスが3.6%で、松屋フーズホールディングスが0.5ポイント上回った。
また、2025年決算時点で507億60百万円あった両社の売上高の差は、2026年決算では411億93百万円まで縮小。直近の成長率では松屋フーズホールディングスが上回る結果となった。
なお、吉野家ホールディングスには「吉野家」のほか「はなまるうどん」などの事業が含まれる。松屋フーズホールディングスについても「松屋」「松のや」など複数ブランドの合算であり、牛丼・牛めし事業単独の収益比較ではない。
◇会社概要
株式会社 松屋フーズホールディングス
東京都武蔵野市中町1-14-5
創業 1966年6月
設立 1980年1月16日
資本金 110億1,396万8,500円(2026年3月期)
連結従業員数 2,617人(2026年3月期)
店舗数 1,573店舗(2026年3月末、FC・海外店舗を含む)
事業内容 飲食事業を中心とするグループ会社の経営管理
【商業施設・飲食店訪問17,000店強】
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