角上魚類鶴ヶ島店,ヴェルジェ鶴ヶ島店,肉処大久保(埼⽟県鶴ヶ島市)2026年8月20日9時オープン,

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・8/20角上魚類鶴ヶ島店

店舗HP
埼⽟県鶴ヶ島市大字高倉字天神前1201番ほか
駐車場144台
オープン期間営業時間
8月20日(木)~23日(日) 9:00~19:00
通常営業時間
(平日)10:00~19:00
(土・日・祝日) 9:00~19:00

・8/20 ヴェルジェ鶴ヶ島店
店舗HP
埼玉県鶴ヶ島市大字高倉字天神前1201番
※「角上生鮮市場」内の青果店。

出店背景と企業情報

 店舗は鮮魚の「角上魚類」、青果の「ヴェルジェ」、精肉の「肉処 大久保」の生鮮3品をワンフロアに集積した構成。駐車場は144台。8月20日から23日までは9時~19時、以降の通常営業時間は平日10時~19時、土・日・祝日9時~19時となる。
青果を担当する「ヴェルジェ鶴ヶ島店」も同じ8月20日に開店。

鶴ヶ島出店の背景は「商圏」だけではなく物流にある

 鶴ヶ島店の出店を考えるうえで重要なのが、その交通条件と角上魚類の物流網である。
店舗は東武東上線鶴ヶ島駅のある市内中心部から西へ約3.5km。周辺約2km圏内には関越自動車道の鶴ヶ島IC、圏央道の圏央鶴ヶ島IC、さらに両高速道路が接続する鶴ヶ島JCTがある。2024年に全線開通した鶴ヶ島日高バイパス、市役所通り、国道407号方面からのアクセスも確保されており、鶴ヶ島市内だけではなく周辺地域から自動車で来店しやすい位置にある。

 さらに角上魚類は、この店舗を開店する以前の2023年に「鶴ヶ島流通センター」を市内に設置している。同センターには大型の冷凍・冷蔵倉庫があり、商品を集積して各店舗に振り分ける物流拠点として機能するほか、西京漬けの一次加工や「海幸漬」など角上魚類オリジナル商品の製造も行っている。

 角上魚類は、新潟・寺泊や新潟市場と関東を結ぶ関越自動車道を主要な物流ルートとしており、一方で豊洲市場から関東各店への輸送も行う。関越道と圏央道が交差する鶴ヶ島は、新潟・群馬・長野方面だけでなく、八王子・神奈川方面にも商品を送りやすい位置にある。このため同社は、出店候補地を判断する際に市場から店舗までの輸送時間を重視しており、鶴ヶ島についても物流上の利便性を出店理由として挙げている。
したがって鶴ヶ島店は、新しい販売拠点を設けるだけではなく、すでに稼働している鶴ヶ島流通センターと店舗を組み合わせる形で、角上魚類の物流・製造・小売機能を同じ地域に集める出店と位置づけることができる。

出店後の競争環境

 鶴ヶ島市内には食品スーパーが複数出店している。
ヤオコーは「一本松南店」「鶴ヶ島店」「ワカバウォーク店」などを市内に展開している。一本松南店は9時~21時30分、鶴ヶ島店は9時~21時45分、ワカバウォーク店は9時~22時と、比較的遅い時間帯まで営業する店舗を配置。
また、ベルクは鶴ヶ島市内に「すねおり店」と「鶴ヶ丘店」を出店し、いずれも9時~24時まで営業している。ベルクは店舗だけでなく本社そのものを鶴ヶ島市脚折に置いており、鶴ヶ島は同社にとって本拠地でもある。
このため、日常の食料品をまとめて購入する需要ではヤオコーやベルクなど既存食品スーパーとの競争になる。
一方、角上生鮮市場は鮮魚・青果・精肉の専門店を組み合わせ、生鮮食品の品揃えと専門性を前面に出す構成。
営業時間も19時までであり、夜間の買物利便性では既存食品スーパーと異なる。
日常利用だけではなく、週末や特定の食材を目的に来店する広域客をどこまで取り込めるかも商圏形成の要素になると考えられる。

角上魚類とは

 角上魚類は1974年、新潟県三島郡寺泊町、現在の長岡市寺泊の海岸通りに鮮魚直販店を開店したことから現在の店舗展開を始めた。
1976年に資本金1,000万円で角上魚類株式会社を設立。その後、1984年に群馬県高崎市、1993年に埼玉県川口市、1998年に所沢市へ進出するなど、関東・信越へ店舗網を広げてきた。
1996年には高崎店を「角上生鮮市場高崎店」として新装開店しており、鮮魚だけの単独店に加え、青果や精肉などを組み合わせる現在の「角上生鮮市場」につながる店舗展開を早い時期から行っている。2010年には角上生鮮市場大宮店、2015年には越谷店を開店した。
2016年には持株会社体制に移行し、それまでの角上魚類株式会社を「角上魚類ホールディングス株式会社」に商号変更。店舗運営を担う100%子会社として新たな角上魚類株式会社などを設立した。
2017年には首都圏事業強化のため、さいたま市岩槻区に美園本社を完成させている。
 近年では2023年に鶴ヶ島流通センターを完成させ、同年に前橋店を移転。
2024年には草加店、2026年には狭山店を開店し、今回の鶴ヶ島店へ続いている。
 公式会社概要では、鶴ヶ島店を含め、新潟・埼玉・千葉・神奈川・東京・群馬・長野の7都県に23店舗を展開している。

角上魚類の企業規模

 角上魚類ホールディングス株式会社は資本金1億円。店舗運営会社の角上魚類株式会社は資本金3,000万円で、従業員数は1,144人。このほか持株会社に122人が在籍している。公式発表による2025年3月期のグループ売上高は456億5,850万円となっている。
売上規模は2018年度の341億円から2024年度には456億円まで拡大した。
店舗数だけを急速に増やすのではなく、既存店の販売力を高めながら売上を積み上げてきた点が同社の推移から確認できる。
2025年3月には津田沼店とふじみ野店の2店舗を閉店したが、2025年度上期は既存店の客数増加によって売上高が前年同期並みで推移したと栁下浩伸社長が説明している。
その後2026年には狭山店と鶴ヶ島店を開店しており、既存店の販売力を維持しながら新しい地域への出店を再開している。

 角上魚類は非上場企業であり、公式会社概要で公表している最新の主要な経営指標は売上高が中心である。このため上場食品スーパーのように四半期ごとの営業利益や経常利益まで継続して比較することはできないものの、2018年度から2024年度までの売上推移と2025年度上期の既存店動向からは、販売規模が拡大してきたことが確認できる。

ヴェルジェとは

 ヴェルジェの事業は1976年、「遠州マルヨネ」という店舗から始まった。公式資料では「一坪の漬物屋」からスタートし、その後、青果店、マルシェ、ファーマーズマーケットへと店舗の形を変化させてきたとしている。1995年に屋号を「ヴェルジェ」に変更した。
現在は「畑から あなたへ」を掲げ、野菜・果物を中心としたファーマーズマルシェを運営するほか、農産物を使用したサラダやデリカ、フルーツ、カフェ、グローサリーなどにも取り組んでいる。
 公式店舗ページには、越谷、大宮、相模原、高崎、前橋、小平、狭山、そして今回の鶴ヶ島店が紹介されている。
角上魚類との関係は長く、例えば大宮店は「角上生鮮市場内」、越谷店は「角上魚類隣」に出店しており、ヴェルジェ側も角上魚類株式会社を主要なビジネスパートナーとして挙げている。鶴ヶ島店も、この連携を継続する出店となる。

 ヴェルジェにとって角上魚類は単なる同一施設内の出店先ではなく、公式にビジネスパートナーとして掲げる企業でもある。鮮魚の角上魚類、青果のヴェルジェ、精肉の肉処大久保を組み合わせる「角上生鮮市場」は、それぞれ異なる会社が専門分野を担当しながら、一つの生鮮食品売場を構成する仕組みとなっている。鶴ヶ島店は、この組み合わせを新たに鶴ヶ島市へ展開する店舗となる

◇角上魚類に関する記事

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この記事を書いた人

食品調達部門統括、店舗運営部門統括、商品戦略本部長を歴任し、現在に至る(定年退職)。調理師、食肉技師、有機栽培行程管理士教育受講、法学士。

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