メグリアよりは期待が持てる?話題の「ロピア豊田GAZA店」(ギャザ,愛知県豊田市)2025年オープン。豊田サティ,メグリアセントレ(トヨタ生協)跡地へ出店。サティ・マイカル時代からメグリアセントレ撤退までの経緯とロピア出店後の予想。

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サティ出店からメグリア撤退、ロピア出店までの背景や経緯

 1995年に豊田サティGAZAに出店するが、2001年にマイカル(旧ニチイ)が経営破綻し、2002年に撤退。
豊田市駅の反対側(西側)でも豊田そごうが1988年に出店(2000年閉店)し、2001年に松坂屋豊田店が後継として出店したが、2021年に撤退、現在は三越豊田が2022年一部区画に出店。


 その後、地元の世界的な大会社のバックアップを期待した地元有力者の要請を受けた大会社の判断で、大会社の職域生協(当時は職域・地域生協)であるトヨタ生協が「メグリアセントレ」を2002年に急遽出店。


 当時、1店で200億円を超える供給高(売上)があったメグリア本店の運営ノウハウに期待しての誘致というよりも、親会社の全面バックアップに期待し、且つメグリアが親会社に配慮しての出店という事情があった。(当時の複数の事情通からの聞き取り情報)

 駐車場から店舗までの距離に配慮した駐車場までのポーターサービス少品目購入者優先レジ買物品宅配サービスを導入、その後ネットスーパーなどの実施(当時のテレビ報道より)するも、車社会の本拠地、豊田市であるということもあり、駐車場の整備や利用無料化を導入したり、愛知県第二位の税収入を誇る豊田市によるイベント開催等のバックアップや図書館・能楽堂の新設もあったが、中心市街地への集客に苦しむ。(前述の事情通からの情報)
 
 2002年の出店当時のトヨタ生協は「トヨタ生協革命(井上邦彦 著)」でトヨタ生産方式導入による苦境からの脱出が紹介され、イトーヨーカドー社やヤオコー社等が競ってトヨタ生産方式を導入・トライしたこともあり、全国的に有名なテナントがトヨタ生産方式導入スーパーに興味を持ち、相次いでギャザビルのセントレのテナントとして出店するも、トヨタ生協メグリアセントレは初年度から億を超える赤字で、苦しい経営が続く。(前述の事情通からの情報)
さらに、親会社からの人事異動によって数年おきにトップを含め半数が定期的に入れ替わる事情があるという経営陣の判断で、売上指向から経費削減指向(利益確保)に変更、職員配置を削減したり、広告費を削減したりして運営力が徐々に微減してゆく。(前述の事情通からの情報)

 メグリアセントレも出店から20年の間に、当初は直営だった2階フロアをテナントに変更したり、1階での食品スーパー運営に注力したりしていたが、赤字経営が続いていた。(前述の事情通からの情報)
そういった中でも豊田市人口42万人のうち、トヨタ生協加入組合員数28万人(2024年3月事業報告より)という圧倒的な組織率があり、戦前より豊田市民の福利厚生施設の位置付けであったトヨタ生協は出店を後押しした(という噂がある)親会社に遠慮して営業継続。
隣接の老舗である「スーパーやまのぶ本店」も2014年に市街地から退店するが、メグリアセントレの経営状態はなかなかカイゼンできず2024年にようやく撤退を決断。


この間、トヨタ生協は小型店を閉店したり、豊田市以外の日進市や東郷町、豊橋市、田原市、岡崎市(1店のみ継続)などから撤退をくりかえし、最大で600億円超えだった供給高(売上)が426億円(2023年3月期)まで減少し、愛知県一位の生協の座をコープあいち(旧 名勤生協+みかわ市民生協)に追い抜かれる事態に。
特に店舗供給高(売上)は新店2店を出店するも全盛期の半分近くまで落ち込もうと危惧するような勢いで減少。
(ただし、親会社及びグループ関連施設における1日4~5万食規模の食堂運営に注力することで、店舗の利益減少分をカバーするだけでなく、企業の利益に相当する事業剰余金は6億、経常剰余金は7億を確保している※メグリアHPより)

 1階テナント後継予定のロピアは首都圏のローカルスーパーだったが、ここ数年で全国展開し、いずれもが各地で盛況を活する状況。
スーパーマーケットの異端児でありながらも、トヨタ生協の福利厚生施設的な経営思考とは違った“小売りのプロ”のスーパー運営に期待できる。

 今回のロピア出店によるギャザビル全体への効果波及は、同社のオープン当初に見られる活況だけでなく、数年経た後の検証で判断したいと思う。
少なくともメグリア時代よりは集客が期待されている。(前述の事情通による)

ロピアってどういうスーパー?

ロープライスのユートピアは「“新”チェーンストア」を理論ではなく、実践によって実現。「個店主義」あるいは「現場人主義」ロピア。スーパーマーケット,OICグループ,お気に入り商品事例。OICグループとタイシステム提携でBBQ場併設店舗の展開(TMGP記事)

直近のロピア買物記事(ロピア岡崎エルエルタウン)

【空いている平日狙い。オープン訪問記を追記現金用意して買物(電子マネー・クレジット利用不可)。ロピア岡崎エルエルタウン店,クリエイトSDエルエルタウン岡崎(愛知県岡崎市)2024年9月6日オープン,オープンチラシ,オープンイベント,開店前並び列について,エルエルタウンリニューアル,

●2025年春 ロピア豊田GAZA店(ロピア豊田ギャザ店)

↓ ロピア×ギャザ コラボ企画によると、ショッピングバック発送が2月末予定で、且つ「来年のオープンに保冷バッグをもって買い物に来てください」という部分に注目

●豊田ギャザビル専門店街

施設HP
愛知県豊田市喜多町1丁目140番地
営業時間 10:00~20:00

☆駐車料金3時間or5時間無料

駐車料金を3時間(または5時間)まで無料サービス。
↓ 無料駐車場3時間or5時間駐車場案内はこちらクリック↓

フリーパーキングプラス サイト

◇出店地付近の地図

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この記事を書いた人

食品調達部門統括、店舗運営部門統括、商品戦略本部長を歴任し、現在に至る(定年退職)。調理師、食肉技師、有機栽培行程管理士教育受講、法学士。

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