・8/25京都北白川ラーメン魁力屋 大府店
店舗HP
愛知県大府市森岡町1-270
開店日2025/08/25
記録日2025/07/25(紹介記事7/28)

◇出店地付近の地図
魁力屋について
有価証券報告書によると、売上高は122億7,300万円(2014年3月期)、経常利益8億8000万円、当期純利益5億3559万円となっています。
魁力屋は2005年よりロードサイド店を中心に出店していたが、ビルテナント店の他、2013年からはショッピングセンターのフードコートへも出店を開始した(魁力屋イオンモール東員店実食記)。
基本は直営での出店だったが、2009年からは社員独立支援制度(のれん分け)での出店も開始。
さらには、2023年12月よりフランチャイズ加盟を募集し、FC出店も加速化している。
前述の有価証券報告書で紹介されている魁力屋店舗数は151店(直営店112店舗、FC加盟店39店)となっています。
尚、以前の元従業員による「のれん分け」店舗は「社内FC店」「FC加盟店
」となり、FC加盟店としてカウントされている模様。
そうなると気になるのが魁力屋のウリの一つである「店内製造スープ」。
以前はセントラルキッチンシステム(集中調理でサテライト店へ出荷)を持たなかったというが、2025年3月31日現在のFC運営会社の一つである「P社」の魁力屋事業案内には「チャーシュー等セントラルキッチンで仕込んだ食材や、野菜もカット済みで納品されるので、仕込み時間が短く、全店で同じ味、同じ品質を保つようになっています。」と紹介されている。
また、魁力屋の有価証券報告書(2024年3月)には「商流機能の強化」として以下の一文が紹介されている。
~魁力屋事業は店舗での「仕込み」「調理」にこだわり事業展開してまいりましたが、労働人口の減少や人件費コストの高騰、今後加速する国内フランチャイズ事業、海外事業においても、安定した品質の商品を提供し続けるために、店舗での「仕込み」作業の一部を外注化するとともに、「麺」や「スープ」「チャーシュー」など主力商材について、PB開発や製造機能の保有など、ノウハウの蓄積と収益力の強化に対して積極的に取り組んでまいります。(有価証券報告書2024年3月期より抜粋)。
すなわち、麺、スープ、チャーシューは店内で製造していない店舗があるということを頭に入れておかなければいけません。
スープはどうか。
特別な活力感は感じないが、喫食時間帯が早いためか、老化(時間経過により酸化が進行した状態。逆は“熟成”)という印象ではありません。
前年12月に食した路面出店&直営運営店舗の味と比較すると少々、物足りないと思うのは直営店と比べて背脂が少ないのが理由か。
このあたりは調理者のマニュアル順守意識の差かどうかはともかく、味に影響するのでしっかりと指導やエリア管理者、スーパーバイザーのチェックが欲しい。
スープは製造後、時間経過とともに水分が蒸散し、塩分が濃厚になり、さらに乳化や発酵などの作用により変化する。
当方が一番、心配しているのは“老化現象”。スープが酸化されて、活性力が減少すること。
逆に、老化ではなく、“エージング”、すなわち“熟成”という昇華もあったりするので、こればかりは運次第。
調理する側は出来上がりに最上を目指すが、喫食側は製造から時間経過した料理を食すため、どうしても運・不運がつきまとう。
↓ 魁力屋イオンモールナゴヤドーム前(2025/03/15)

↓ 魁力屋豊田インター店実食(2024/12/23)

↓ 魁力屋イオンモール東員店実食(2013/11/30)

特別な感動は無いが、野球観戦前にお腹満たしとして食するには十分だと思います。
魁力屋のラーメンは麺やチャーシューなどを店内製造している店の方が良いと判断するほどの差異感は微妙です。
多店舗展開には全店での味の安定化のためセントラルキッチン(集中製造工場)が必須。
そして、提供商品のブラッシュアップも運営改善同様に絶対に必要。
チェーン店は進化を止めたら衰退どころか、消滅することになる。
いくら良い商品を開発しても、それを効率的に標準化(誰でも同じ出来栄え)された工程管理で、さらに平準化(デコボコ無し)して提供できなければ安定的な収入を確保し続けることはできない。
商品力と運営力の両輪を揃って稼働させることがチェーン拡大にとって肝要。
頑張っていただきたいと思います。
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