業態と形態
販売する商品(食品と生活雑貨)や販売方法(セルフ方式)は他のアルビスと同じであるが、価格政策(EDLP)と運営コスト低減(EDLC)をちょっと変えたタイプ(推定)ということで“新業態”と表現をされているようです。
外食産業でも新規ブランド出店を新業態と表現することもあり、なんとなく、昇格試験で勉強させられた流通用語も時代と共に様変わり。
老兵は消えゆくのみながら、ちょっと待って、それ違和感。と言いたくなる輓近の“新業態”。
私の嗜好する企業や流通紙誌は“業態”ではなく“形態”“フォーマット”と表現していた。
“業態”ではなく、“形態”で良いと思う。
アルビスくらすのHPで“keep useful&low-price,advanced supermarket”
(便利で低価格、先進的なスーパーマーケット)と自己紹介。
頑張っていただきたいと思います。
・8月albis KULA*SU SOGAWA(アルビスくらす総曲輪店)
企業HP
富山県富山市総曲輪(そうがわ)3-4 SOGAWA BASE 1階
敷地面積 約389.8㎡
売場面積 約353.2㎡
開店日2025/08/
記録日2025/06/10(紹介記事6/28)

◇「アルビスくらす」とは
2025年6月現在、albis KULA*SU泉が丘中央店とalbis KULA*SU内灘店の2店。
□いつも美味しい
・素材とできたてにこだわり。新鮮な地魚を使ったお寿司や刺身、魚惣菜や揚げたて、焼きたての美味しいお惣菜やお弁当など、すぐに食べられて美味しい商品を多数品揃えしています。
□便利でちょうど良い
・お買い物しやすいから便利。毎日のお買い物にちょうど良い広さの売場だからお買い周りしやすく便利。また、調理が簡単で便利な商品を多数取り揃え、皆さまの食卓をサポートします。
□いつでもお値打ち価格
・毎日使う商品が、お値打ち。チラシやポイント倍デー、レシートクーポンの配布を行わず、その分、毎日の食宅でご利用頻度の高い商品をいつでもお値打ち価格でご提供いたします。

◇アルビス社覚書
社名は「always,lively,brightly,identity,supermarket,(常に,生き生きと,明るく,存在感,スーパー)」の頭文字から。
ミッションは「地域一番の信頼と満足」で、コンセプトは「いつもの毎日にちょっとした幸せを」。
2024年11月現在で富山県38店、石川県20店、福井県6店、岐阜県1店、愛知県2店を出店。売上高は977億9800万円(2024年3月期、連結)。
注目は同じ北陸のスーパーである「大阪屋ショップ」(売上高959億円、2024年6月連結)との東海地区進出競争。
元は同じボランタリーチェーン(記事下部に説明文あります)の本部と加盟店だった関係。
加盟店の中では大手だった大阪屋ショップがチェーンを脱退(2005年)したことにより、大打撃を受けた経緯がある。
そういったことを踏まえて両者を比較すると、共通項としては「北陸の鮮魚」と鮮魚を中心とした北陸の食材を使用した「惣菜・弁当などの即食商品の充実」がある。
「北陸の鮮魚」は岐阜に本拠を置くバロー(連結売上高8,077億9,500万円、SMバロー3,161億2,700万円)も、北陸方面進出後に東海地方へ展開しているが、北陸の鮮魚の扱いはローカルである大阪屋ショップやアルビスに軍配を上げる知人が多い。
ただし、生活者として利用している人々に言わせると、それぞれ好みがあるようで、これはたまに訪れるだけの私のような者が、たまたま訪れた時の印象や価格調査で両社を比較するような軽軽愚挙はしたくない。
語れるほどスーパーマーケットを以前ほど訪れていないこともあるが、現役業界人でなくなった者にはスーパーを語る資格はないと常々思っているのがその理由。
語れるのは購入商品に対する印象や客として受けた接遇や店舗サービスくらいか。
アルビス社にも大阪屋ショップ社にも頑張っていただきたいと思う。
◇アルビス社沿革
・1966年チューリップチェーン結成(ボランタリーチェーン)
・1968年北陸チューリップチェーン設立
・1971年チューリップチェーン設立(自社直営スーパー運営)
・1977年全日本スパー加盟。
・1978年富山県地区スパー本部に名称変更
・1985年北陸スパー本部に名称変更
・1990年スパーグロサリーセンター物流センター完成
・1991年小杉流通共配センターの業務を本部に統合
・1992年北陸スパー本部とチューリップが合併し、社名を「アルビス」に名称変更【アルビス設立】
卸売と直営スーパーを展開。ボランタリー・ホールセラー(ボランタリーチェーン本部と問屋機能の両方)
・ボランタリーチェーンは独立した小売業が加盟して、設備投資、共同仕入、オペーレーション等の情報を共有して営業活動する団体のことで、当社は加えて加盟店に対して商品供給(納品)をする問屋機能を持つ。
・2000年小杉流通団地に新「惣菜センター」完成
・2001年ハイ・トマトを子会社化
・2003年CGCグループ加盟
・2005年大阪屋ショップが加盟脱退
・2005年リーフィー、ココウエスト、クレハ食品、バザールフーズ、紙谷物産、子会社化
・2006年㈱魚楽を設立し鮮魚部門強化
・2007年スーパーどんたく脱退
・2009年魚楽とジェーファイブ事業をアルビスに譲渡(グループ内事業譲渡)
・2009年サンピュアー、新鮮市場(石川県)を子会社化。スーパー部門の売上が問屋部門を上回り、卸売業から小売業へ業種変更。
・2011年チューリップ(石川県)をアルビスに屋号変更
・2013年東京ストアーを事業継承し2014年子会社化
・2017年Ponta(ポイントカード)導入、CGCチェーンのCoGCaカード(マネーカード兼ポイントカード)導入。
・2017年アルビスファーム信州なかの設立
・2018年オレンジマート(富山県)子会社化
・2019年生鮮プロセスセンター稼働(精肉・惣菜)
・2019年東海地方進出(美濃加茂店)
・2020年とくし丸(移動販売車)事業開始
・2021年愛知県進出(中村二瀬店)
・2022年ネットスーパー事業を開始、当日宅配サービス開始
・2023年無印良品商品を販売
・2024年小商圏スタイルのalbisKULASU(アルビスくらす)1号店出店
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◇関連記事(北陸のスーパーが東海進出)
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◆アルビス社に関する記事
(★印は訪問記)
・2025/06/28アルビスくらす総曲輪店
・2025/04/21アルビスパスコ店,ローソン(富山県射水市)
・2024/03/21albis KULA SU(アルビスくらす)泉が丘中央店
・2019/04/12アルビス北安田店(石川県)
・2019/04/11アルビス笠舞店(金沢市)
・2018/10/08アルビス美濃加茂店
・2018/09/18アルビス姫野店告知
・2018/04/19アルビス姫野店(富山県)
・2017/06/21アルビス高柳店(金沢市)
・2016/09/07アルビス高原町店(富山市)
・2016/07/13アルビス布瀬店 (富山市)
・2014/02/28アルビス田上店・西南部店・小松幸町店・畝田店(石川県)
・2013/06/26アルビス大友店(金沢市)
★・2012/11/30アルビス森田店・稲荷店(福井県)訪問記
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