成城石井三井アウトレットパークマリンピア神戸店(神戸市)2024年11月26日オープン,成城石井ではコレを買う,成城石井について,

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成城石井の印象 

 1981年に流通業界に入った私にとって成城石井や紀ノ国屋はあこがれのスーパーだった。
学生時代を京都で過ごしたこともあって東京は縁遠い地。私にとって当時の東京は愛知県からでさえ遠隔地だった。
その“あこがれ”に案内してくれた人と知り合ったのは1981年の後半、秋から半年の国内留学を組織から命じられた時。
その学校は大学出たての新人ばかりではなく、入社2~3年くらいの人が多かったように記憶する。同期にはその後、一部上場企業(当時の旧称)のトップまで上り詰めた人達がいた。
早慶上理だけでなく、難関国立大学出身者もいる中で、トップで卒業した人と同室で半年を共にした。
私より一歳上のその方は理系学部出身で、数学を得意としていて、高校から文系組だった数学オンチの私の学習を手助けしてくれただげてなく、幾度となくくじけそうになった私の良き相談相手となってくれた。
半年の間に1度だけその方が東京のスーパーを案内してくれた。それが紀ノ国屋とナショナル麻布と成城石井だった。
 当時の成城石井はスーパーマーケットとして開始した1976年から数年経過したての頃であり、2004年以降のレックス傘下、その後の2014年のローソン傘下と比べて、現在よりもずっと高質感(高級ではない)があったと思うが、初めて訪れた紀ノ国屋とナショナル麻布の印象が強すぎて、成城石井のことがどうしても思い出せない。
 私の場合、どこの企業でも言えることだが、愛知県に出店した時点で興味がなくなるので、最近は東京に行っても成城石井店舗を訪れることはないが、それでも宿での晩酌のつまみ程度の買物をする時は成城石井を選択することが多い。最寄り駅近くに多く出店していることも使い勝手が良いのがその理由。
ちなみに愛知県出店だけでなく、“マニア”と称する人たちが多くなったスーパーに対しても興味がなくなる傾向にある。

沿革

 さて、成城石井の歴史を時系列に興味のある部分のみ抜粋紹介する。
・1927年創業
・1976年成城店を改装しスーパーマーケットに。
・1988年2号店「青葉台店(神奈川県)」
・1996年セントラルキッチン稼働
・2001年から2005年にかけて阪急、近鉄、名鉄など私鉄系企業の子会社のFC契約出店を開始。
・2004年レインズインターナショナルに株式譲渡し、レックス傘下に。
・2006年レックスの子会社化。駅周辺へ出店加速。
・2006年24時間営業の「SEIJOISHII Select」出店。
・2011年丸の内キャピタル(三菱商事系)に事業譲渡
・2011年サービスエリア(東名海老名)に初出店
・2014年ローソン傘下
・2016年オリジナルブランド「desica」販売開始。
・2023年成城店を新旗艦店として改装

セントラルキッチン

 成城石井を知る上で欠かせないのは「セントラルキッチン」。
通常、セントラルキッチンは均一的な商品作りの他に、店舗のコストカットが主たる目的。
成城石井の場合は原材料のこだわりと製造調理技術者をセントラルキッチンに集中させ、それをブラッシュアップし続けることでファン作りをしてリピート利用を推進している。
他社がセントラルキッチン化することでインストア製造品と比較して少々見劣りする(個人の印象です)傾向にあることに対して、成城石井は自社の強みに昇華させていることが立派。
特に成城石井マニアによる商品拡散によって、ミーハー系(商品知識は乏しいが流行りには敏感な)消費者の取り込みにも成功している。
 ヨイショ系のマニア(オタク)の宣伝力は協力だが、そもそも商品力がないと拡散は長続きしない。
どんなに美味しくとも味には飽きがくる。商品開発力だけでなく、ブラッシュアップ力も成城石井は強い。

 ちなみに私は普段使いしないけど、嫁いだ娘が遊びに来る時に成城石井で買物してくるので、結構、詳しかったりする。( `ー´)ノ。

◇成城石井人気商品

(オリジナル商品以外含む。終売商品含む)

□スィーツ・菓子・ベーカリー系

・プレミアムチーズケーキ,生プレミアムチーズケーキ,バスクチーズケーキ,本わらび粉入りわらび餅,五三焼カステラ,和三盆ポルボローネ,ホットビスケット,サクッとサブレのレーズンバターサンド,ティンカーベルたまごパン,プレーンスコーン,ミックスナッツ,ハンターズ 黒トリュフフレーバーポテトチップス,宇治抹茶のポルボローネ,マテスファンタジートリュフ,モーモーチャーチャー,発酵バターのクロワッサン,自家製パンバラエティーセット,クリスポ アソートチョコレート,クランペット,苺づくしのベリーレアチーズ,たっぷりマロンクリームのモンブランロール,ピスタチオプリン,カヌレ,くちどけなめらかなアイスクリーム,

□惣菜・乳製品系

・ポテトサラダ,ポークウインナー,国産豚のジューシー焼売,味付けうずらのたまご,かずのこチーズ,手巻納豆,濃厚クアトロフォルマッジ,4種具材の濃厚トムヤムクン,あさりと小柱の冷製トマトカッペリーニ,シンガポール風チキンビリヤニ,冷製トムヤムスープのパクチてーサラダヌードル,ビーツとキャベツとキヌアのコールスロー,スペイン風肉団子(アルボンディガス),
国産豚とたっぷり葱の台湾風胡椒饅頭,冷やしピリ辛ひき肉の担々ジャージャー麺,北海道産帆立と枝豆のフレッシュライム風味セビーチェ,彩り揚げ野菜の香味ドレッシングサラダ,広田産わかめと筍と有機大豆がんも炊き合わせ,さわらのポン酢ジュレ,自家製 日南鶏と大葉入りつみれと8種具材の鶏だしうどん,

□グロサリー系

・desica パスタソース,あんこバター,あまおういちごバター,ピスタチオスプレッド,なんでもいけるドレッシング,

 ちなみに私の好きなのは「特製焼プリン」「北海道えびすかぼちゃのパンプキンプリン」です。理由は「安い」。
成城石井コーヒーゼリーはちょっと手が出ない(#^.^#)。
美味しいプリンやスィーツが食べたかったら専門店へ行くのでスーパーで買うならこのくらいの価格までかなあ。
それでも前述の娘の手土産品として最近食べた「本わらび粉入りわらび玉の三河みりんほうじ茶ゼリー」は良くできていると感心した。
基礎調味料にも良い商品があるけど、やっぱり人気はスィーツ系や出来上がり惣菜に人気集中しているのも利用客層の特徴が出ていて興味深い。

化学調味料無添加について

 最後に一言。
化学調味料(→昭和の古い表現。平成以降は“うま味調味料”)」と「無添加(“無”は誤認と誤解を生む)」という表示を使っているのが非常に残念。この点で私的な成城石井に対する評価を下げている。

※ご参考
・「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン(消費者庁)
<抜粋>
化学調味料の用語は、かつてJAS規格において使用されていたが、平成元年には削除されており、食品表示基準において使用されたことはない人工、合成、化学及び天然の用語を用いた食品添加物の表示は適切とはいえず、こうした表示は、消費者がこれら用語に悪い又は良い印象を持っている場合、無添加あるいは不使用と共に用いることで、実際のものより優良又は有利であると誤認させるおそれがある

・「表示を作成する際に注意すべき10類型(消費者庁)

“適正な表示は企業の品格を支える”(by TMGP)

・11/26成城石井三井アウトレットパークマリンピア神戸店

企業HP
兵庫県神戸市垂水区海岸通12-2
開店日2024/11/
記録日2024/09/07(紹介記事9/7)

【先行招待券追記】
11/26マリンピア神戸
記録日2024/06/20(紹介記事8/3)
↓ 先行招待券


◇出店地付近の地図

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この記事を書いた人

食品調達部門統括、店舗運営部門統括、商品戦略本部長を歴任し、現在に至る(定年退職)。調理師、食肉技師、有機栽培行程管理士教育受講、法学士。

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