ミニストップの店内加工手づくり総菜の消費期限の表示ごまかし。昭和残滓のごまかし手法の「リパック」を「誤り」と表現する。

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 イオンはスーパーマーケット業界の中でも特に表示や運営ルールに関しては信頼のおける企業だと思っていました。


 スーパー業界に蔓延する「ズルイ表示(法的にはクリアできるものの、消費者に優良誤認・有利誤認を与える恐れのある、顧客を誘引し一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがある)」について、例えば冷凍食品の割引販売表示(50%、半額等の割引表示)をやめたり、業界の中でも真面目な企業という印象
イオンリテールなどのメイン企業ではないとはいえ、売上高2,849億7200万円の小売りとしては大企業の部類。
そのミニストップであってはならない偽装の中でも消費期限(食品が安全に食べられる期限を示す)を改ざん(イオンは「誤り」と表現)するとは。

「消費期限の表示誤りについてのお詫びとお知らせ(ミニストップニュースリリースより)」

1. 製造後、消費期限ラベルを添付せずに消費期限を延長した販売

2. 一度売場に陳列した商品に再度消費期限が記載されたラベルを貼付する

1.は消費期限の短い食品で時折見られるケース。23時59分までに作りだめしておいて、24時(日付が変わった時点で)過ぎてから製造日その他のラベルを添付するとかも同様の手法。これは結構、今でも「あるある」のではと推測。
特にイオンの総菜は時間管理なので製造時間を遅らせることにより販売時間を延長可能。

2.は「リパック」と称して昭和~平成初期までの時代には普通に?一部のスーパーマーケットで実施されていた手法だが、スーパーの女(伊丹十三監督,1996年)でこういったズル手法が世間に知られてからは“まとも“なスーパーではやらなくなった

現在のところ、23店舗(2025年8月16日時点)で埼玉、東京、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡など広範囲で実施されていたことが判明している。

 イオンはもちろん、スーパー・コンビニ各社だけでなく、セントラルキッチンで弁当やおにぎり、総菜をパッキング製造している会社も慌てているだろうな。

 他山の石(他者の誤りを教訓に自身の行いを改善)どころじゃない。

 ビッグサプライズ。

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この記事を書いた人

食品調達部門統括、店舗運営部門統括、商品戦略本部長を歴任し、現在に至る(定年退職)。調理師、食肉技師、有機栽培行程管理士教育受講、法学士。

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